こんにちは。BBSHヒーリング@HEALING LOVEの岩本幸子(イワモトユキコ)です。
プロのヒーラーとして活動しているうちに、時折、クライアント様が異常に一緒にいたがったり、毎日用もないのにメールを送ってこられたりといった「精神的依存」の壁にぶつかります。
このいわゆるエネルギー・ヴァンパイア=「精神的依存」はなかなか厄介で、むげに断ると相手を傷つけてしまうし、かといって、依存させているのは本当の意味ではヒーリングにはならない上、ヒーラーがとても消耗してしまいます。
このエネルギー・ヴァンパイアは、ヒーラー自身も持っている可能性が十分にあります。
エネルギー・ヴァンパイアとのセッションでとても重要なのは、エネルギーを搾取する関係に発展するのではなく、自分の足で立つことを導けるかどうかにかかっています。
簡単ではないですが、ヒーラー自身が自分の内側のあるエネルギー・ヴァンパイアの存在を癒すことで、その学びが深まります。
10年間のプロ・ヒーラーとしての経験で、どのようにエネルギー・ヴァンパイアタイプの人を理解して、対応、克服してきたのかについてまとめてみます。これからヒーラーを目指す方の何かの参考になれば幸いです。
エネルギーを搾取するエネルギー・バンパイアの特徴とヒーリング的対応方法【キャラクトロロジー】
目次
エネルギー・ヴァンパイアとは 5つのタイプ(キャラクトロロジー)
自分は被害者であなたは私の面倒を見るのよ 自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)
この場所から逃げたい人と関わり合いたくない 無言で逃避タイプ(スキソイド)
エネルギー・バンパイアとの付き合いは無理をせず距離を取りましょう
エネルギー・ヴァンパイアとは 5つのタイプ(キャラクトロロジー)
エネルギー・ヴァンパイアとは、文字通り、エネルギーを他人から奪おうとして人と接してくる人の総称です。
このエネルギー・バンパイアのタイプは、キャラクトロロジー(人格構造)心理学の観点からは、主に5つのタイプに分類されます。
- 自分は被害者であなたは私の面倒を見るのよ 自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)
- 自分の言うことを聞け 支配的タイプ(サイコパス)
- この場所から逃げたい人と関わり合いたくない 無言で逃避タイプ(スキソイド)
- いつも足りない欠乏感でいっぱい くれくれタイプ(オーラル)
- 自分は完璧で他人は価値がない 完璧主義タイプ(リジット)
キャラクトロロジー(人格構造)心理学というのは、体型から、おおまかに、その人を形成している考え方、過去生の影響、癒されるべきトラウマ、人生の課題、エッセンス(天恵)が類別されるという心理学です。
日本ではまだあまり知られていませんが、欧米ではよく研究されている心理学の分野です。
エネルギー・バンパイアな状態というのは、その人の人生の課題の内で、最もネガティブな側面を表しています。
誰しも、エネルギー・バンパイア自身が自分に向き合うことで、他人からエネルギーを奪うのではなく、自分の足で立って、自分のエッセンス(天恵)から輝くように高潔に生きることができるようになっていきます。
キャラクトロロジー(人格構造)心理学についてより詳しく学びたい方
キャラクトロロジーについては、まだ日本語の本が少ないのですが、こちらの本には詳しく書かれています。
自分は被害者であなたは私の面倒を見るのよ 自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)
自己憐憫タイプは、キャラクトロロジー(人格構造心理学)では、マゾキストに分類されます。
人生で苦悩を体験している場合が多く、自己憐憫にはまりやすいですが、一方で、温かいハートを持つ方が多いです。
自己憐憫タイプの主な特徴
- 自分は被害者であるという強い想い込み
- 他人からの注目や愛情を常に欲しがる
- 自立したがらない(他人に面倒を見てもらいたがる)
- 他人は加害者だと感じている(パラノイア)
- 自分を満たしてくれない時には、泣いたり、怒ったり、見放したりして、とにかく自分のことを面倒見るまで駄々をこねる
自己憐憫タイプの心的原因
このタイプの人は、過去、あるいは過去生で、大きな精神的なトラウマを受けた経験がある可能性があります。
子供の頃に母親あるいは父親から愛されなかったうえ、虐待的な対応を経験しているかもしれません。
そのトラウマが原因となって、感情的に満たされない想いを抱えており、そのトラウマの痛みを他者の愛情で埋めようとしています。
ですが、被害者である限り、他人は真の意味で愛を与えてくれることはありません。
他人も同じように愛を求め、愛を交換したいと思っているので、一方的に被害者の人に無条件に愛を与えることはないからです。
しかし、もし、このタイプの人が、自分の過去の痛みに向き合い、トラウマを克服することができれば、とても大きな愛(博愛)と深い慈悲の心を持つことができます。
自分が自己憐憫タイプの場合
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- チコリー(自己憐憫から抜け出し、他者に愛を注げるようになる)
- アルニカ(過去のトラウマ的経験にまつわる感情を解放していく)
- アグリモ二ー(深い苦悩を楽観的に変容するのに)
これらの4つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
クライアントが自己憐憫タイプの場合
いつも惨めで、慰めてもらいたいこのタイプは、自分が癒されたと感じるまでエネルギーを搾取し続けます。
そのため、ヒーラーとしては、「慰める」という行為を取ってはいけません。悪循環にはまります。
このタイプへの対処法としては、まず、グラウンディングをします。そして、自分のセンタリング(中心軸)をしっかりして、傾聴します。
相手の話を、完全に、ニュートラルな形で聴くだけにします。相手の中に入り込まず、相手を置き去りにするのではなく、「ただ、耳を傾ける」状態でいます。話そのものは聞かなくても大丈夫です。
この人がどんなにひどいのかと言っている自己憐憫のストーリーに意識を向けるのではなく、むしろ、この人の持っている本質的なエッセンスである慈悲・思いやりを思い出すように意図していきます。
エッセンスは、その人の神の部分なので、このタイプの人が自分のエッセンスに触れれば触れるほど、深い部分で癒しを感じ、落ち着いてきます。
次第に、自己憐憫のストーリーから抜け出せるようになっていきます。
自分の言うことを聞け 支配的タイプ(サイコパス)
支配的タイプの主な特徴
- 他人に対して思いやりを感じることができない
- 自分が絶対唯一と思い込んでおり、他の可能性があることを知ることができない
- 常にイラつき、すぐに怒る
- 自分の言うことを聞かなければ、場合によっては暴力(肉体的、精神的)をふるう
支配的タイプの心的原因
このタイプは、過去あるいは過去生において、両親あるいは先生にとても支配的に接されたか、暴力を受けて育てられた可能性があります。
泣くなどの優しい感情を感じることを抑制している可能性もあります。
他人を同じ感情のある人間と思っていない部分があり、感情が不安定で、残忍な部分があります。
このタイプの人は、とても深い部分で自分を認め愛してくれることを求めています。
が、しかしながら、愛を求めるという弱い部分に完全に蓋をしているため、自分が「愛されたい」と感じていることすら気が付いていません。
その結果、他人を支配することで、心の隙間を埋めようとします。
しかしながら、もしこのタイプの人が、自分の心の深く閉ざされた部分に向き合い、自分の満たされない心に築くことができたのなら、大きく変容することが可能です。
その結果、博愛で、力強く、誠実な信頼できるリーダーの素質が花開くことでしょう。
自分が支配的タイプの場合
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- ヴァイン(ハートにある相手への過剰な支配や残酷な暴力的な部分を癒す)
- ホリー(他人への憎しみや怒りを愛に変える)
これらの3つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
クライアントが支配的タイプの場合
ひどい症状の場合は、まず、安全に距離を摂りましょう。ヒーリングの場合は、対面セッションを避けて、遠隔で行うと良いです。気持ちが落ち着いてきたら、対面でも大丈夫です。
セッションで、ヒーラーが逃げ腰になると、余計に攻めてきます。
まずはグラウンディング、センタリングをしっかりします。傾聴をしながら、相手の呼吸に意識を合わせ、次第にゆっくり深く呼吸をするようにします。
そして、話を聞きながら、自分のオーラの内側にグリーンの草原のようなイメージを広げていきます。緑の色は、気持ちを落ち着けて、グラウンディングを助けてくれます。
そして、できるだけハートを開き、自分が「敵」ではない(とはいえ、味方でもない、実際はニュートラルでいる)とのエネルギーを発して、相手をリラックスさせます。
ここまでくれば、相手はかなり落ち着いてくるので、あとは、他人に関するパラノイド的な考え方について優しく質問しながら、ヒーリングを薦めれば、このタイプの人はもともととても頭がいいので、自分が何で一番苦しんでいるのかを正直に話してくれるようになります。
この場所から逃げたい人と関わり合いたくない 無言で逃避タイプ(スキソイド)
無言で逃避タイプの主な特徴
- 存在感が薄い
- いつも怖い、不安
- 人や世間とかかわることが怖い
- 話す言葉にも生命力を感じられない
- カラダが弱い
無言で逃避タイプの心的原因
このタイプの人は、胎児期あるいは幼児期(言葉を覚える以前)に感情的なトラウマを経験した可能性があります。特に、母親が感じていた怒り(それが赤ちゃんに対して感じたものでなくても)を、自分への殺意と感じ、生まれること、カラダを持つことに対して、大きな恐怖を感じています。
そのため、自分を消滅させて、対応しようとしており、無意識のうちに存在感を消そうとします。
生命力にかけているため、他人に接するとエネルギー的に影響を受け過ぎてしまうため、常に、人とのかかわりや世間とのかかわりから逃げたい、避けたいと感じています。
そして、このタイプの人は、俗世間から隠遁的に生きる一方で、高いスピリチュアルな世界への渇望を感じています。生まれる間に体験していた世界、神との一体感を感じる世界をとても身近に感じているのです。インスピレーションの脳力も高く、チャネラーやヒーラーにはとても向いているタイプの人です。
この才能を花開かせるには、胎児期や乳児期のトラウマと向き合うこと、現実世界にしっかりと根を下ろすことを学ぶことが必要です。
自分が無言で逃避タイプの場合
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- クレマティス(グラウンディングを促し、今にいることができるようになる)
- ミムラス(おびえ、恐れを勇気に変えてくれる)
- イブニングプリムローズ(胎児期や乳児期の母親に拒絶された経験を癒す)
これらの4つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
クライアントが無言で逃避タイプの場合
このタイプの人は、とてもヒーリング好きです。また、暴力をふるうこともないので、安心してセッションを行うことができます。
このタイプの人に一番必要なのは、グラウンディングです。
自分でもよく理由がわからずに、地に足をつけることができないので、おびえや恐れにさいなまされています。その点を安心させて上げることができるのが、グラウンディングして接することです。
ヒーラーがしっかりとグラウンディングして、「ただ、今にいる」ことを感じられると、このタイプの人は自分のカラダに戻ってくることができるようになります。
このタイプの人のトラウマは、胎児期の頃までさかのぼるので、記憶がないこともしばしばです。そのため、催眠療法などのテクニックを使って、自分が胎児期にどのようなトラウマを抱えていたのか再体験できると、深く癒されていきます。
いつも足りない欠乏感でいっぱい くれくれタイプ(オーラル)
くれくれタイプの主な特徴
- 一人ではいられない
- いつも誰かに面倒を見てもらいたい
- 欠乏感(満たされた感じがない)
- 他人からエネルギーを吸い取ろうとする(文字通り、目やチャクラから吸い取られる)
- 肉体的、精神的に依存的
- 大人には決してなりたくない(大人になると誰にも面倒を見てもらえないと信じている)
- 愛されないと他人を拒絶する(私はお前なんか愛していない)
- 自分のことを十分な人間だと思えず愛せない
くれくれタイプの心的原因
このタイプの人は、小さな子供の頃、両親や母親に拒絶されたか、十分に愛を与えられた経験を持っていない場合が多い。そのため、自分に自信がなく、常にだれかに依存していないと生きていけないと思っている。
目には活力が乏しく、他人からエネルギーを吸い取る感じがする。
またオーラもしっかりと発達していないために否定的なエネルギーにも敏感で、傷つきやすく、他人とのかかわりに問題を抱えていることが多い。
このタイプの人は、小さな子供時代に愛されなかった愛情を他人からエネルギーとして搾取することで満たそうとしている。しかし、その方法は完全にうまくいかない。
エネルギーを搾取された側は、不快に感じ、その人とのエネルギーのコードを取り払おうとして、更に拒絶しようとするからだ。
このタイプの人が人生を変えるためには、まず、自分の足でしっかりと立つことを学ばなければならない。
自分に必要なエネルギーを大地と太陽からしっかりと受け取り、自分は十分だということを感じる必要がある。
そして、過去に拒絶され愛されなかった経験を受け入れ、自分自身を愛し満たすことを学ぶ必要があるのです。
このタイプの人が、それができるようになると、どんな人とでも繋がることができ、どんなものでも愛をもって接することができるようになります。
自分がくれくれタイプの場合
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- マリポサ・リリー(母の愛を感じることができる)
- ベイビーブルーアイズ(父親に守られていると感じ、安心することができる)
- フェアリーランタン(いつまでも子供のままでいたいアダルトチルドレンを癒す)
これらの4つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
クライアントがくれくれタイプの場合
このタイプのクライアントは、自分はけしって満たされないと深い部分から感じているので、執拗にエネルギーを吸い取ってきます。
エネルギーの触手(コード)をつなげられないように、第三チャクラにしっかりと蓋をしましょう。マンホールのような厚くて硬い蓋です。
そして、グラウンディングに意識を集中します。相手にエネルギーを吸い取らせないようにしながら、グラウンディングすることで、相手もグラウンディングするしか方法がないことに気が付いていけます。
相手が自分のストーリーに意識を向けてとめどなく話し続けているのなら、深く深呼吸をしながら、優しく相手に「グラウンディングに意識してみてください。」と促してみてください。
相手は、最初はうまくできなくて、軽くパニックになるかもしれませんが、深呼吸を繰り返し、グラウンディングに意識を集中します。
そうすることで、このタイプは自分の足で立って、グラウンディングすれば、他人からエネルギーを搾取しなくても、十分にエネルギーを取り入れることができる体験を身をもって感じることができるようになります。
自分は完璧で他人は価値がない 完璧主義タイプ(リジット)
完璧主義タイプの主な特徴
- 不完全な他人を見下すこともある
- 仕事や勉強はよくできそつがない
- 機械のような完全さ
- 感情をあまり感じない
- 自分のことを何となく不確かに感じている
- 他人を助けようとするが自分には欠点がないと感じている
完璧主義タイプの心的原因
このタイプの人は、仕事でも勉強でもとても上手にこなすことができる。一見欠点がなく完璧な人に見える。が、時には、その完璧主義のため他人を見下すこともある。
感情をあまり感じないためか、機械のような完璧さを感じることがある。自分は完全だと感じているので、他人の欠点に気づくことも多い。他者を非難することもあるが、自分の方が上、自分は完璧と思っているので、他人を助けようとする。
しかしながら、このようなタイプの人は、深い感情を感じることができないために「自分」を不確かに感じている。人間は機械ではない。喜怒哀楽の感情が存在しているが、自分が完璧であるために、否定的な感情に深く蓋をしてるため、楽しいといった感情にもまた蓋をしてることに気が付いていない。
このタイプの人は、自分の深い感情を感じ、その下にある「不完全な真実の自分の姿」を受け入れたとき、大きな喜びを感じられるようになる。
もともとこのタイプの人は、仕事も勉強もとても上手にこなすので、人生をかけてやろうとする目標や使命を見つけて、その目標達成に向けて大いに能力を発揮することができる。とても才能や能力にあふれた人に生まれ変われる。
自分が完璧主義タイプの場合
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- ビーチ(完璧主義を他人に押し付けることを手放す)
- ロック・ウオーター(自分に対する完璧主義を手放す)
これらの3つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
クライアントが完璧タイプの場合
このタイプの人は、完璧なので、グラウンディングはしっかりしていることが多いです。実は、ヒーリングに懐疑的な方も多い(自分が完ぺきだと思っているので)ので、あまりヒーリングを受けに来ないかもしれません。
でも、セッションするときには、ヒーラー側もしっかりとグラウンディングしていきましょう。そしてハートを開きます。
このタイプの人は、人間的にしっかりしている人が多いので、セッションも比較的スムーズに進むことが多いのですが、特に気を付けなければいけないのは、「相手が完璧である」ので、ヒーラー側の思惑に完璧に答えようとしているということです。
この点が、難しいセッションになりますね。でも、大丈夫です。
無理に会話形式でセッションする必要はありません。ヒーラーが意識するのは、この人のエッセンスです。不完全さも含めて全部丸ごと自分を認めることができれば、この人のエッセンスは輝くことができます。
まずはヒーラー自身が、自分の不完全さを受け止め、エッセンスを輝かせましょう。その輝いた状態で、クライアントと対峙することで、クライアントも自分の中の不完全さを受け入れる勇気を持つことができるようになっていきます。
エネルギー・バンパイアとの付き合いは無理をせず距離を取りましょう
エネルギー・バンパイアのタイプが一つとは限りません。いくつかの混合の場合もあります。
どのタイプも、一緒にいるととても疲れて、エネルギーが消耗していくのを感じます。
エネルギー・バンパイアの人は、共通して、深いトラウマを抱えており、深い部分では愛を求めているのですが、そのことに本人自身も気が付いていないことがあります。
ヒーリング的アプローチとしては、その深いトラウマに向き合い、自分の人生をそのまま受け入れ、変容する方向へと導きます。
ただし、自分が無理だな、と感じたら、無理をせずに距離を置くようにしましょう。
精神依存と人格障害について
エネルギー・ヴァンパイアの人たちは、通常に人たちに比べ、過去あるいは過去生で深いトラウマを抱えている方も多いということがわかりました。
ヒーラーである以上、そのトラウマを癒す手伝いをしたいと思うのは普通かもしれませんが、エネルギー・ヴァンパイアその本人が「自分を癒したい」と望まない限りは、ヒーラーのエネルギーをむげに搾取され続ける羽目になります。
そのポイントとして、自立しようとの意図が本人にあるのかどうかを常に確認して見極めることが必要です。
しかしながら、エネルギー・ヴァンパイアの精神状態というのは、しっかりと自分の足で立てず、どこか他人の賞賛や愛情や認知などに依存して生きており、それが手に入らない時には、烈火のごとく怒り他人を支配してでも、あるいは自殺をほのめかしても手に入れようとしてきます。そこが一番厄介なところです。
それを精神依存の人格障害に分類されます。
精神的依存(せいしんてきいそん、Psychological dependence)とは、依存(Dependence、以下この訳)の種類であり、特定の薬物使用または行動を止めた際に、感情・動機的な離脱症状(たとえば不快感、喜びの喪失、不安など) が引き起こされている状況
ここから、ヒーラーへの依存状態というのは、クライアント(お客様)が、ヒーラーに執着あるいは依存して、ヒーラーがいないと生きていけないといった精神状態になることです。
その結果として、
- 特に用事もないのにずっとヒーラーと一緒にいたがる
- セッションの時間が過ぎてもなかなか帰ろうとしない
- 毎日、長文で、具体的な用もないのに自分のことについて聞いてもらいたくてヒーラーにメールや電話してくる
といった行為に発展してきます。これは同性、異性関係ありません。この状況になる方は、どちらの場合でもあり得ます。
過度の依存的な状態というのは、人格障害ともなります。自分では対応が無理だと思ったら、無理にヒーリングを続けることを止め、専門の医療機関へ紹介するようにしましょう。
極度の精神的依存のあるエネルギー・バンパイアの紹介先
ヒーラーが自分の境界線がはっきりしてきたら、自分に手が負えない方かどうかわかるようになってきます。
その時には、無理をせず、専門の医療機関をご紹介していきましょう。
お勧めのご紹介先
信頼できる先生のヒーラー(自分が知っている良い先生が対応可能ならご紹介するといいです)
ストウヒーリングセンター(東京港区)(BBSHの先生をされていた方です。安心してご紹介できます。)
大学病院に付属している心理臨床センターでのカウンセリング
(精神科のある大学病院に併設しているカウンセリング・ルームです。スーパーバイズされている臨床心理士の大学院生が対応してくれるので、安心してご紹介して大丈夫です。価格も安価な場合が多い。)
帝京大学心理臨床センター(東京八王子市)
京都文教大学心理臨床センター(京都府)
他全国の大学に付属している心理臨床センター
執着障害などを専門に扱っているカウンセラーや臨床心理士
株式会社天平美人(東京、福岡、大阪)(アダルト・チルドレンへのサポートが可能なビリーフ・チェンジ・セラピストで10年以上私の友人でもあります。)
エネルギー・ヴァンパイアとの健康的な距離の取り方(精神的境界線)
エネルギー・ヴァンパイアには、子供の頃に家族(特に母親から)十分に愛を与えられなかったといった経験があることが大変多いのです。
しかしながら、その背景に捕らわれすぎてしまって、クライアント様が依存したい状態を許容し過ぎてヒーラー自身が苦しくなってしまうのは、本末転倒です。
ヒーリングの本来の目的は、「エネルギー・バンパイア自身が、自分の足で立って、自分の内側の愛を世界中に輝かせること」ですから、依存状態を容認することはこの趣旨に異なります。
この場合、ヒーラーは、まず自分の精神的境界線を健康的に築くことが必要です。
精神的境界線とは?
精神的境界線は、文字通り、「自分」と「相手」の距離を保つ境目のことをさします。
- 物理的に距離を取る。(相手から離れる。)
- 嫌なことを嫌だと言って断っても良い。
- どうしても無理なら、逃げても良い。(逃げることは、悪いことではない。)
- 我慢しすぎない。(我慢しても状況は改善しない。)
精神的境界線は、親密な人ほど近く、疎遠な人ほど遠くなります。また、依存的な人ほど、自分と相手の距離感がつかめなく、異様に距離を詰めてきては相手にはねのけられて、傷つくという行為を繰り返します。
ヒーラーは、まず、どこまでの距離が自分にとって居心地がいいのか、自分自身の境界線に気が付く必要があります。
ヒーラー自身が心地よい精神的境界線を明確にすることで、クライアント様との距離感もつかめるようになります。
そして、自分にとって心地よい精神的境界線を常に意識して、その距離がうまく保てない時には、相手に、時を待たずに率直に説明しましょう。
決して拒絶しているのではなく、対等な大人の関係を築きたいと思っていますので、ご理解いただければと思います。
できたら、もう少しメールを控えてもらうことはできないでしょうか?」
などと優しくやんわりこちらの負担を伝えるのも一つの手です。たいていの場合、このように伝えると、相手も冷静になっていただくことができます。
ヒーラーが依存する場合もある
また逆に、クライアント様が精神的境界線を保っているのも関わらず、ヒーラー側が相手の境界線に入ってしまうことも、もちろんあります。
この場合は、ヒーラー自身の依存性の問題とも関係していて、クライアント様の中に大好きな母親あるいは父親を無意識に見出してしまうことで、その隠れた両親と一緒にいたいという無意識の表れでもあります。
この問題は、ヒーラーにとって、大きな成長の機会です。
自分の中に抱える「依存したい子供」に向き合い、精神的な大人の自分になって、健康的な精神的境界線を引けるようにヒーリングを深めていくことが必要になります。
クライアント様側で起こる依存も、ヒーラー側で起こる依存も、どちらも目指すところは、自分の足でしっかり立って、健康的な大人の自我を確立していくという「心の成長」のプロセスを歩いていくことが必要になっていきます。
エネルギー・バンパイアとの健康的な境界線を築くには
ではどうしたら、エネルギーバンパイアとの間に、健康的で良好な人間関係の精神的境界線が引けるでしょうか?大人の成熟したヒーラーとなれるのでしょうか?
実は、その答えの一つには、「No」と言えるかどうかにあります。
ヒーラーとして、お客様であるクライアント様に、喜んでいただきたい、好まれたい、リピートしていただきたいなどの健康的な要望は誰しも抱えていると思います。ですが、好かれたい・受け入れられたいあまり、クライアント様の言いなりになってしまっていると、「No」を言えず、相手に自立の機会を与えなくなってしまいます。
他人を助けることは、依存されて甘やかすことではなく、時には、厳しく自分の足で立つことを促すことでもあります。
そのためには、ヒーラー自身もまた、精神的に自立していなくてはなりません。ヒーラーがクライアント様に依存していると、どちらにしてもうまくいかなくなります。ヒーラーが依存的でなく、自分の足で立つことを恐れていなければ、過度に依存的な人間関係に陥りそうになった時には、きっぱり「No」を言える強さがあります。
自分が我慢して、過度に犠牲的になって、クライアント様を支えることは結果として良くないので、はっきりと「自分はここまでできるけど、これ以上は自分の足で立つのよ。」と健康的な境界線を引く、すなわち「No」を言うことをするのが大切です。
自分にとっての健康的な境界線を認識し、他人との良好な関係を築くには、ヒーラーはやはり精神的に成長していくことが第一課題になっていきます。
このヒーラーの精神的な自立の道は、自分一人で向き合うのは、依存したいインナー・チャイルドにとってはとてもチャレンジングな経験になります。そのため、プロのヒーラーになる」「自立する」との強いコミットメントをもって、自分を成長してより良いセッションを提供するのだと置いう確固たるミッションを心に抱くことが何より助けになります。
強いコミットメントは、間違いなくヒーラー自身を成長させてくれるからです。
また、一方で、プロのヒーラーというのは、他者を愛で支える仕事でもあります。自分の内側が「子供の意識(アダルト・チルドレン)」のままだと、他者の感情やエネルギーに圧倒され、押し流されてしまいます。
そのため、他者を支えて踏ん張ることができる強さを持つこと、「自立した大人の意識」「健康的な大人の自我」の形成がどうしても必要になっていきます。この成熟した大人の意識がないと、ヒーリング・セッション自体も同じところをグルグル回ってしまい、大きな変化や変容が起こることがなくなってしまいます。
その結果、クライアント様から、「何も変わらない」「何も気づきにつながらない」といった感想を持たれ、リピート客が減って、集客もまた苦しくなっていきます。
この悪循環から抜け出せるかどうかは、ヒーラー自身が自己成長できるかどうかにかかってくるのです。
自分の中の依存性を克服する
クライアント様との間の依存性の問題、あるいはヒーラー自身の中にある精神的依存性にぶつかったら、信頼できる先生や先輩に指導を仰ぐこともとても助けになります。
ヒーラー自身が抱える依存性の課題・境界線の問題を克服するには、最初のうちは、きちんと指導してくれる先生について実践を学ぶことを薦めします。依存・自立という対人関係スキルなだけに、一人でどうにかするより、きちんとプロとしての境界線が築ける相手がいたほうが、何十倍も速くスキルやプロセスを学ぶことができます。
自分が理想としている先生や先輩ヒーラーに指導を受けることで、自分だけでは乗り越えられない精神的な問題や実践的な課題をかなり解決してくれる知恵を授けていただけます。また、自分が目標としている先生や先輩ヒーラーに逢いに行くということは、自分が同じプロとして、あるいは人間として、どのように成長していきたいかを明確にする良い機会でもあります。
きっと憧れる先生や先輩ヒーラーは、この依存の問題を乗り越えて、プロとして活躍しているのだと思います。
その先生や先輩ヒーラーのヒーリングを受けたり、カウンセリングをしていただきながら、依存していたいインナー・チャイルドに出会って、その自分を愛し受け入れ、精神的な自立へ向かうことができるようになると、「No」を言えるようになり、相手との健康的な距離感を取れるようになっていきます。
ヒーラー自身の内面にもゆとりが生まれ、相手に思いやりを持ちながらも、内的な強さを保つことができるようになっていきます。そして自分への信頼が深まっていくことができます。
ヒーラー自身が自分の抱えている依存性の問題に向き合い、その問題を乗り越えて、人として成熟することができれば、最終的に素晴らしい深みのあるヒーラーになることができるようになります。
自分の痛みを既に愛と思いやりに変えているので、クライアント様にしっかりと寄り添いながらも、自分をしっかり持つことができ、進むべき道と勇気を示すことができる素晴らしいヒーリングをすることができるようになることでしょう。
そして、結果的に、ヒーリングのテクニックに深みと可能性を与えることができるようにもなっていき、長い目で見たら、集客にもつながっていくようになります。
良い循環が起こるということですね。自分の心に描く大人の精神的に自立したヒーラーとなるために、途中であきらめずに、時間をかけてもいいので自分自身をゆっくりと深めていきましょう。
こちらの記事(▼)内で紹介しているフラワー・エッセンスの中のセントーリというのが、ヒーラーの境界線を強めてくれます。参考までに。
まとめ
エネルギー・バンパイアのキャラクトロロジー(人格構造)心理学のタイプ別の特徴と、フラワー・エッセンスを使った治療法、そしてヒーリングの際にどんな点に注意していったらいいのかをまとめてみました。
【エネルギー・バンパイアの主な5つのタイプ】
- 自分は被害者であなたは私の面倒を見るのよ 自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)
- 自分の言うことを聞け 支配的タイプ(サイコパス)
- この場所から逃げたい人と関わり合いたくない 無言で逃避タイプ(スキソイド)
- いつも足りない欠乏感でいっぱい くれくれタイプ(オーラル)
- 自分は完璧で他人は価値がない 完璧主義タイプ(リジット)
エネルギー・バンパイアとの関係は、結論から言えば、先ずは無理して付き合わずに、距離を置くことです。
また可能なら、相手がどれだけトラウマを抱えて苦しんでいるのかという点の理解も必要となります。
そしてそれが、自分の中にも同じようなトラウマがあることにも気づくきっかけともなります。
エネルギー・バンパイアも、本当のところは、素晴らしい資質(エッセンス)を持っている可能性があり、その才能を開花させるためには、自立することが何より大切です。
そのため我慢して依存関係を築くのではなく、「No」を言える内面の強さを持つことで、お互いに成長する機会を持てるようになっていきます。
最後に
自分に自信がなく、そのために依存的であり、依存的であるから、集客にも問題を抱えるといった悪循環を抜け出すには、まずヒーラー自身が自立して、精神的に安定していくことが何よりの助けになります。
ご存知の通り、ヒーラーになる前の私自身もたくさんの問題を抱えていました。とても痛い想いもつらい経験もたくさんしてきましたが、これらすべてと向き合って、受け入れていくプロセスをアメリカのヒーリングの先生と6,7年間続けました。
結果、ヒーリングをすることにためらいがなくなり、そして同じように悩みを抱える方の励ましの力に変わりました。この経験は、BBSHを卒業されたヒーラーの方々なら同じように理解できると思います。
自分が抱える問題は、それを乗り越えたときには、プロのヒーラーとしての「もっとも強いポイント」となるのです。
そして、その「強み」こそが、あなた自身がヒーラーとしての魅力やセールス・ポイントでもあり、その「強み」があるからこそ、同じ悩みを抱えているクライアント様があなたのところに惹きつけられるのです。
あなたが自分の「強み」を魅力として輝かせ始めたのなら、クライアント様が来ないヒーラーなんて一人として、いないのです。