こんにちは。BBSHヒーリング@HEALING LOVEの岩本幸子(イワモトユキコ)です。
プロのヒーラーとして活動しているうちに、時折、クライアント様が異常に一緒にいたがったり、毎日用もないのにメールを送ってこられたりといった「精神的依存」の壁にぶつかります。
このいわゆるエネルギー・ヴァンパイア=「精神的依存」はなかなか厄介で、むげに断ると相手を傷つけてしまうし、かといって、依存させているのは本当の意味ではヒーリングにはならない上、ヒーラーがとても消耗してしまいます。
このエネルギー・ヴァンパイアは、ヒーラー自身も持っている可能性が十分にあります。
エネルギー・ヴァンパイアとのセッションでとても重要なのは、エネルギーを搾取する関係に発展するのではなく、自分の足で立つことを導けるかどうかにかかっています。
簡単ではないですが、ヒーラー自身が自分の内側のあるエネルギー・ヴァンパイアの存在を癒すことで、その学びが深まります。
10年間のプロ・ヒーラーとしての経験で、どのようにエネルギー・ヴァンパイアタイプの人を理解して、対応、克服してきたのかについてまとめてみます。これからヒーラーを目指す方の何かの参考になれば幸いです。

初めまして。この記事は、アメリカのバーバラ・ブレナン・スクール・オブ・ヒーリング(BBSH)卒業後、15年以上、2,000人以上の方のヒーリングを行った知見と自身のヒーリング体験を元に記事を書いています。
目次
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- 目次
- エネルギー・ヴァンパイアとは
- エネルギー・バンパイアの5つのタイプ
- 自分は被害者であなたは私の面倒を見るのよ 自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)
- 自分の言うことを聞け 支配的タイプ(サイコパス)
- この場所から逃げたい人と関わり合いたくない 無言で逃避タイプ(スキソイド)
- いつも足りない欠乏感でいっぱい くれくれタイプ(オーラル)
- 自分は完璧で他人は価値がない 完璧主義タイプ(リジット)
- エネルギー・バンパイアとの付き合いは無理をせず距離を取りましょう
- 精神依存と人格障害について
- 極度の精神的依存のあるエネルギー・バンパイアの紹介先
- エネルギー・ヴァンパイアとの健康的な距離の取り方(精神的境界線)
- 自分の中の依存性を克服する
- まとめ
- 最後に
エネルギー・ヴァンパイアとは
「一緒にいるとなぜか疲れる人」や「会った後に気分が重くなる人」に出会ったことはありませんか?
それが、いわゆるエネルギー・ヴァンパイアと呼ばれる存在です。
彼らは無意識のうちに、他人からエネルギーを吸い取るような言動をしてしまいます。もちろん、本人に悪気がある場合ばかりではなく、むしろ無自覚であることが多いのが特徴です。
エネルギーが奪われているときのサイン
あなたが「エネルギーを吸われている」と感じやすいサインには、次のようなものがあります。
- 会話のあとにどっと疲れてしまう
- 話を聞いてあげたのに、満たされない感覚が残る
- 相手に合わせすぎて、自分の気持ちが置き去りになる
- 胃のあたり(太陽神経叢)が重たくなる
- 相手と離れた後も、その人のことを考えてしまう
これらは、あなたのエネルギーが境界線を越えて相手に流れてしまっているサインです。気づかないうちに繰り返すと、心身に不調が出ることもあります。
なぜ人は他人のエネルギーを奪うのか(インナーチャイルドとの関係)
エネルギー・ヴァンパイア的な行動の根っこには、「自分は足りない」「愛されていない」という深い思い込みがあります。
これは多くの場合、幼少期に満たされなかった感情=インナーチャイルドが影響しています。
- 愛されたいのに、愛を十分に受け取れなかった
- 自分の感情を表現することを許されなかった
- 「いい子」でいなければ認めてもらえなかった
こうした経験は心に傷を残し、無意識のうちに「他人から奪ってでも埋めたい」という行動パターンをつくります。つまり、エネルギー・ヴァンパイアとは「本当は癒されたいインナーチャイルドが前に出てきている状態」なのです。
だからこそ、単純に「悪い人」と切り捨てるのではなく、理解と健全な境界線が必要になります。
エネルギー・バンパイアの5つのタイプ
エネルギー・バンパイアのタイプは、キャラクトロロジー(人格構造)心理学の観点から整理することができます。
キャラクトロロジーとは、幼少期の体験や心の傷によって形づくられる「人格構造」を体系的に分類した心理学です。
人は誰しも、成長の過程で心に傷を受けることがあります。その傷が未解消のまま残っていると、大人になっても無意識の行動パターンとして表れ、人間関係に影響を及ぼします。
エネルギー・バンパイア的なふるまいも、実は「根っこにある心の傷を癒そうとしているプロセス」だと考えられます。つまり、本人が意図的に人を傷つけたいのではなく、満たされない感情を埋めるための無自覚なサバイバル反応なのです。
キャラクトロロジー心理学では、このような人格構造を大きく5つに分類しています。
それぞれのタイプには「相手のエネルギーを奪ってしまいやすい特徴」があり、理解しておくことで、より健全な関わり方が可能になります。
エネルギー・バンパイア5つのタイプ概要(キャラクトロロジー心理学より)
こちらの表に、エネルギー・バンパイア5つのタイプの特徴とヒーリングのテーマについてまとめてみました。
タイプ | エネルギー・バンパイアとしての特徴 | 根本にある心のテーマ | エッセンス・才能・能力 |
---|---|---|---|
自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト) | 「私はかわいそう」と相手に罪悪感を抱かせてエネルギーを引き出す | 抑圧された感情・自己表現の制限 | 深い共感力、他者の感情への理解力、癒しの力、繊細な直感、自己愛の回復 |
支配的タイプ(サイコパス) | 相手をコントロールし、従わせることで安心感を得る | 裏切り体験・信頼の欠如 | 強い意思決定力、行動力、リーダーシップ、状況判断力、課題解決力 |
無言で逃避タイプ(スキソイド) | 関わりを避け、相手を不安にさせてエネルギーを奪う | 存在を否定された経験・孤独 | 高い独立性、自己観察力、静かな洞察力、創造性、内面的な安定感 |
くれくれタイプ(オーラル) | 常に「もっとちょうだい」と求め続け、相手を疲れさせる | 愛情不足・安心感の欠如 | 他者との繋がりを求める力、人の欲求を理解する能力、情熱・好奇心、コミュニケーション能力 |
完璧主義タイプ(リジット) | 自分は正しいと主張し、相手を価値のない存在にしてしまう | 条件付きの愛・評価への依存 | 高い集中力、自己管理能力、専門性・スキルの高さ、基準を示す力、分析力 |
キャラクトロロジー(人格構造)心理学というのは、体型から、おおまかに、その人を形成している考え方、過去生の影響、癒されるべきトラウマ、人生の課題、エッセンス(天恵)が類別されるという心理学です。
日本ではまだあまり知られていませんが、欧米ではよく研究されている心理学の分野です。
エネルギー・バンパイアな状態というのは、その人の人生の課題の内で、最もネガティブな側面を表しています。
誰しも、エネルギー・バンパイア自身が自分に向き合うことで、他人からエネルギーを奪うのではなく、自分の足で立って、自分のエッセンス(天恵)から輝くように高潔に生きることができるようになっていきます。
キャラクトロロジー(人格構造)心理学についてより詳しく学びたい方
キャラクトロロジーについては、まだ日本語の本が少ないのですが、こちらの本には詳しく書かれています。
※この本のリンクはAmazonのアフェリエイト・リンクになっています。
自分は被害者であなたは私の面倒を見るのよ 自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)
自己憐憫タイプは、キャラクトロロジー(人格構造心理学)では、マゾキストに分類されます。
人生で苦悩を体験している場合が多く、自己憐憫にはまりやすいですが、一方で、温かいハートを持つ方が多いです。

自己憐憫タイプの主な特徴
- 自分は被害者であるという強い想い込み
- 他人からの注目や愛情を常に欲しがる
- 自立したがらない(他人に面倒を見てもらいたがる)
- 他人は加害者だと感じている(パラノイア)
- 自分を満たしてくれない時には、泣いたり、怒ったり、見放したりして、とにかく自分のことを面倒見るまで駄々をこねる
自己憐憫タイプの心的原因
このタイプの人は、過去、あるいは過去生で、大きな精神的なトラウマを受けた経験がある可能性があります。
子供の頃に母親あるいは父親から愛されなかったうえ、虐待的な対応を経験しているかもしれません。
そのトラウマが原因となって、感情的に満たされない想いを抱えており、そのトラウマの痛みを他者の愛情で埋めようとしています。
ですが、被害者である限り、他人は真の意味で愛を与えてくれることはありません。
他人も同じように愛を求め、愛を交換したいと思っているので、一方的に被害者の人に無条件に愛を与えることはないからです。
しかし、もし、このタイプの人が、自分の過去の痛みに向き合い、トラウマを克服することができれば、とても大きな愛(博愛)と深い慈悲の心を持つことができます。
自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)の実生活での例
自己憐憫被害者タイプは、無意識に「私はかわいそう」という立場をとることで相手からエネルギーを引き出そうとします。本人にとっては「助けてもらわないと生きられない」という感覚が強いため、相手を罪悪感や責任感で縛ってしまいやすいのが特徴です。
たとえばこんな場面があります:
職場での例
「私ばかり仕事を押し付けられて大変」「上司にいつも理不尽に扱われている」と繰り返し訴える。周囲は同情してフォローしますが、当人は改善のために動かないため、関わる人が疲弊していきます。
家庭や友人関係での例
「私はずっと我慢してきた」「あなたは私を大事にしてくれない」と被害者の立場から話すことで、相手を責めつつエネルギーを受け取ろうとします。結果、相手は「自分が悪いのでは」と罪悪感を抱き、付き合いが重たくなってしまいます。
スピリチュアルな場面での例
ヒーリングやセッションを受けに来る際に「私はかわいそうだから特別に助けてほしい」と強く求め、ヒーラー側に過剰な責任を背負わせる。こちらがどれだけ尽くしても「まだ癒されない」と訴え続けることもあります。
このタイプの人と関わると、こちらが「なんとかしてあげなくちゃ」と思ってしまいがちですが、それはすでにエネルギーを奪われているサインです。
自己憐憫タイプのおすすめフラワー・エッセンス
また、ここに自己憐憫タイプの場合の対処法の一つとして、初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- チコリー(自己憐憫から抜け出し、他者に愛を注げるようになる)
- アグリモ二ー(深い苦悩を楽観的に変容するのに)
これらの3つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
家族や会社の上司が自己憐憫被害者タイプの場合の対処法
自己憐憫タイプの人は、無意識に「かわいそうな自分」を前面に出し、周囲からエネルギーや同情を引き出そうとします。家族や上司のように簡単に距離を取れない場合は、適切な対応が不可欠です。
感情に巻き込まれない意識を持つ
- 相手の「私はかわいそう」という訴えに共感しすぎて、自分の感情まで引きずられないように意識します。
- 「相手の感情は相手のもの、自分の責任ではない」と心の中で線を引くことが大切です。
境界線を明確にする
- 家族や上司でも、受け入れる範囲を決めます。
- 例:仕事でのフォローは必要最低限にする
- 例:家庭での愚痴には聞き手として数分だけ付き合う
- 境界線を守ることで、無意識にエネルギーを吸い取られ続ける状況を防ぎます。
自己ケアの時間を優先する
- 相手の話を聞いた後は、深呼吸やグラウンディングなどのセルフヒーリングで自分のエネルギーを回復します。
- 「相手のために尽くす時間」と「自分を守る時間」のバランスを意識することが重要です。
具体的な対応のフレーズを用意する
- 口に出して線を引くことで、自分も相手も安心できます。
- 例:「その気持ちはわかるけれど、私には私のやることがあります」
- 例:「助けたいけど、今は対応できる時間が限られています」
必要なら第三者や専門家に相談する
- 上司や家族の言動がエネルギー的に過度に重い場合は、信頼できる同僚やヒーラー、カウンセラーに相談して視点をもらうと安心です。
自己憐憫タイプのクライアントへの対応のポイント
このタイプの人は、常に「惨めな自分」を前面に出し、慰めてもらうことでエネルギーを得ようとします。ヒーラーとして「慰める」という行為をしてしまうと、相手の自己憐憫を強化し、悪循環に陥ってしまいます。
そこで大切なのは、自分の中心軸を整えた上で、ニュートラルに傾聴することです。
まず自分を整える
- グラウンディングをして、自分のエネルギーを安定させます
- センタリング(自分の中心軸を意識する)を行い、相手に巻き込まれない準備をします
傾聴の姿勢を保つ
- 相手の話を否定も肯定もせず、ただ耳を傾けるだけにします
- 内容を細かく理解する必要はなく、相手の感情に入り込まないことがポイントです
相手の本質的エッセンスを意図する
- 自己憐憫のストーリーに意識を向けるのではなく、その人の中にある慈悲や思いやりといった本質的なエネルギーを思い出すよう意図します
- この本質的な部分は、その人自身の神聖な部分であり、触れることで自然に癒しが起こります
変化を見守る
- 相手は次第に自己憐憫のストーリーから抜け出し、落ち着いた状態へと戻ります
- ヒーラーはあくまでサポート役であり、変化を促すのではなく、相手の内側にある光に意識を合わせることが重要です
こうすることで、ヒーラーもクライアントも安全にセッションを行え、自己憐憫タイプの人も無理なく自分の本質に触れ、癒されやすくなります。
自分の言うことを聞け 支配的タイプ(サイコパス)

支配的タイプの主な特徴
- 他人に対して思いやりを感じることができない
- 自分が絶対唯一と思い込んでおり、他の可能性があることを知ることができない
- 常にイラつき、すぐに怒る
- 自分の言うことを聞かなければ、場合によっては暴力(肉体的、精神的)をふるう
支配的タイプの心的原因
このタイプは、過去あるいは過去生において、両親あるいは先生にとても支配的に接されたか、暴力を受けて育てられた可能性があります。
泣くなどの優しい感情を感じることを抑制している可能性もあります。
他人を同じ感情のある人間と思っていない部分があり、感情が不安定で、残忍な部分があります。
このタイプの人は、とても深い部分で自分を認め愛してくれることを求めています。
が、しかしながら、愛を求めるという弱い部分に完全に蓋をしているため、自分が「愛されたい」と感じていることすら気が付いていません。
その結果、他人を支配することで、心の隙間を埋めようとします。
しかしながら、もしこのタイプの人が、自分の心の深く閉ざされた部分に向き合い、自分の満たされない心に築くことができたのなら、大きく変容することが可能です。
その結果、博愛で、力強く、誠実な信頼できるリーダーの素質が花開くことでしょう。
支配的タイプ(サイコパス)の実生活での例
支配的タイプは、無意識に「自分の言うことを聞かせる」立場をとることで安心感を得ようとします。
本人にとっては「自分以外は信用できない」「従わせることで安全を確保したい」という感覚が強いため、相手を操作したりコントロールしやすいのが特徴です。
たとえばこんな場面があります:
職場での例
- 上司や同僚に対して細かく指示を出し、意見を聞かずに決定する
- 部下に「こうしないとダメだ」と強く命令し、反発されると不機嫌になったり責任を他人に押し付ける
- 会議で「私のやり方以外は無意味だ」と主張し、周囲を萎縮させる
家庭や友人関係での例
- パートナーや家族に「私の言う通りにしなさい」と強く要求する
- 相手の選択や自由を尊重せず、自分の思い通りに行動させようとする
- 友人や子どもに対しても、意図的ではなくても心理的圧力をかけ、従わせる状況を作る
スピリチュアルな場面での例
- ヒーリングやセッションを受けに来る際に「私の言うことを正確に守って」「私の癒しは絶対に必要」と強く求める
- ヒーラー側に過剰な従順や行動を期待し、指示に従わないと不満を示す
- 本人の自己洞察や自己責任の意識が低いため、セッションが「ヒーラーの負担」になりやすい
支配的タイプの人と関わると、こちらが「指示に従わせないといけない」「相手をコントロールしないと混乱する」と思いがちですが、それはすでにエネルギーを引き出されているサインです。
自分が支配的タイプの場合のおすすめのフラワー・エッセンス
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- ヴァイン(ハートにある相手への過剰な支配や残酷な暴力的な部分を癒す)
- ホリー(他人への憎しみや怒りを愛に変える)
これらの3つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
家族や会社の上司が支配的(サイコパス)タイプの場合の対処法
支配的タイプの人は、無意識に相手をコントロールし、従わせることで安心感を得ようとします。
家族や上司といった距離を取りにくい相手の場合、流されすぎないように境界線を持った対応が不可欠です。
感情的な反応をしない
支配的な人は、相手の感情の揺れを利用して優位に立とうとする傾向があります。
イライラや怒りをぶつけられても、冷静さを保つことが最も大切です。
「反応しない」という姿勢が、相手のコントロールを弱めます。
自分の意思を明確にする
相手に従ってばかりでは、さらに支配は強まります。
例:
- 「私はこのやり方を選びます」
- 「ここまではできますが、それ以上はできません」
と、自分の意思をはっきり言葉にしましょう。
境界線をしっかり引く
仕事や家庭においても「ここから先は自分の領域」という線引きが必要です。
例:
- 上司の場合:「この時間以降は対応できません」
- 家族の場合:「これは私の決定なので尊重してください」
境界線を守ることが、エネルギーの消耗を防ぐ第一歩です。
力で対抗しない
支配的タイプに真っ向から反抗すると、さらに攻撃的になるケースがあります。
大切なのは「冷静に、毅然と」対応すること。
力比べではなく、落ち着いた態度で自分の立場を伝えると効果的です。
自己ケアとサポートを確保する
支配的な人との関わりは精神的に疲弊しやすいため、セルフケアは必須です。
深呼吸・グラウンディング・自然に触れる時間を持ち、自分を守りましょう。
また、必要に応じて信頼できる友人やカウンセラーに状況を共有することも大切です。
サイコパスタイプへの具体的な対応フレーズ例
- 「あなたの考えは理解しますが、私には私のやり方があります」
- 「その提案は参考にしますが、最終的には私が決めます」
- 「ここまでなら協力できます」
支配的タイプとの関わりでは、相手を変えようとするよりも 「自分の境界線と冷静さを保つこと」 が最大のポイントです。
それによって、相手の支配から距離を置き、自分のエネルギーを守れるようになります。
支配的タイプ(サイコパス)のクライアントへの対応ポイント
安全な距離をとる
- 症状が強いときは、まず距離を確保しましょう。
- 対面よりも遠隔セッションを選ぶと安心です。
- クライアントの気持ちが落ち着いてから、対面セッションに切り替えましょう。
逃げ腰にならない
- ヒーラーが不安や恐れを出すと、相手はさらに攻撃的になります。
- 落ち着いた姿勢を保ち、安心感を伝えることが大切です。
グラウンディングとセンタリングを徹底する
- セッション前にしっかりと自分を安定させる。
- クライアントの呼吸に意識を合わせ、少しずつ深く穏やかな呼吸に導く。
オーラの中に「緑の草原」をイメージする
- 自分のエネルギーフィールドにグリーンの光を広げる。
- 緑色は心を落ち着け、グラウンディングを助ける色です。
ハートを開き、ニュートラルなエネルギーを送る
- 「敵ではない(しかし過度な味方でもない)」というニュートラルな立場を保つ。
- そのエネルギーが相手をリラックスさせ、安心感を与えます。
落ち着いてから本質にアプローチする
- 相手が安定してきたら、他人への過度な被害的な考え方を優しく問いかける。
- ヒーリングを提案すると、もともと頭の良いこのタイプは、自分の本当の苦しみを素直に語り始めます。
この場所から逃げたい人と関わり合いたくない 無言で逃避タイプ(スキソイド)

無言で逃避(スキソイド)タイプの主な特徴
- 存在感が薄い
- いつも怖い、不安
- 人や世間とかかわることが怖い
- 話す言葉にも生命力を感じられない
- カラダが弱い
無言で逃避タイプの心的原因
このタイプの人は、胎児期あるいは幼児期(言葉を覚える以前)に感情的なトラウマを経験した可能性があります。特に、母親が感じていた怒り(それが赤ちゃんに対して感じたものでなくても)を、自分への殺意と感じ、生まれること、カラダを持つことに対して、大きな恐怖を感じています。
そのため、自分を消滅させて、対応しようとしており、無意識のうちに存在感を消そうとします。
生命力にかけているため、他人に接するとエネルギー的に影響を受け過ぎてしまうため、常に、人とのかかわりや世間とのかかわりから逃げたい、避けたいと感じています。
そして、このタイプの人は、俗世間から隠遁的に生きる一方で、高いスピリチュアルな世界への渇望を感じています。生まれる間に体験していた世界、神との一体感を感じる世界をとても身近に感じているのです。インスピレーションの脳力も高く、チャネラーやヒーラーにはとても向いているタイプの人です。
この才能を花開かせるには、胎児期や乳児期のトラウマと向き合うこと、現実世界にしっかりと根を下ろすことを学ぶことが必要です。
スキソイドタイプ(分裂気質)の実生活での例
スキソイドタイプは、無意識に「人との距離をとって安全を確保する」傾向を持ちます。
本人にとっては「人と関わるとエネルギーを奪われる」「自分の内側にこもっていた方が安心」という感覚が強いため、社会的な関係から一歩引いているように見えるのが特徴です。
たとえばこんな場面があります:
職場での例
- 会議や雑談では発言を控え、存在感を消そうとする
- 同僚との交流や飲み会などを避け、仕事だけ淡々とこなす
- チーム作業よりも一人で完結できる業務を好む
家庭や友人関係での例
- 家族や友人からの誘いに応じず、自室や一人の時間を大切にする
- 話しかけられても返事が少なく、感情を表に出さないため「冷たい」と誤解されやすい
- 深い人間関係を築くのが苦手で、付き合いが長くても一定の距離を保ち続ける
スピリチュアルな場面での例
- ヒーリングやセッションに来ても、自分のことをあまり話そうとせず内にこもっている
- 反応が乏しいため、ヒーラーが「届いているのだろうか?」と不安になりやすい
- 自分の感情や体験を言葉にすることが難しく、変化や気づきが表に出にくい
スキソイドタイプの人と関わると、こちらは「もっと心を開かせなければ」「もっと踏み込んで聞かなければ」と思いがちですが、それはすでに相手の防衛パターンに巻き込まれているサインです。
ヒーラー側は「沈黙を尊重する」「安全な場を保つ」ことを意識すると、相手は少しずつ安心して心を開いていけます。
自分が無言で逃避(スキソイド)タイプの場合におすすめのフラワー・エッセンス
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- クレマティス(グラウンディングを促し、今にいることができるようになる)
- ミムラス(おびえ、恐れを勇気に変えてくれる)
これらの4つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
家族や会社の上司がスキソイドタイプの場合の対処法
スキソイドタイプの人は、無意識に 人との距離をとることで安心感を得ようとします。
そのため、冷たく感じたり「壁を作られている」と受け止められることがあります。
家族や上司といった距離を取りにくい相手の場合は、過剰に踏み込まず、健全な距離感を持つことが大切です。
感情的に詰め寄らない
スキソイドタイプは、相手から感情的に迫られると強く萎縮したり、さらに距離を取ろうとします。
「なんで話してくれないの?」「どう思ってるの?」と詰め寄るのは逆効果です。
落ち着いた声で短く伝えると安心感を与えやすくなります。
適度な距離感を尊重する
本人にとって「一人の時間」は心の安全基地です。
その時間を尊重することで、かえって心を開きやすくなります。
例:
- 上司の場合:「お時間のあるときにまた相談させてください」
- 家族の場合:「疲れているようだから、少し一人で休んでね」
期待を押しつけない
「もっと話してほしい」「家族ならこうあるべき」という過剰な期待を押し付けると、逆に閉じてしまいます。
必要なことをシンプルに伝え、それ以上は無理に求めない姿勢が効果的です。
コミュニケーションは短く明確に
長い説明や感情的な訴えよりも、シンプルで明確な表現がスキソイドタイプには伝わりやすいです。
例:
- 「この仕事は金曜までに必要です」
- 「私はこうしてほしいと思っています」
自己ケアとサポートを忘れない
スキソイドタイプとの関わりは、相手は怖くて逃げているだけですが、「拒絶されている」と感じてしまい孤独や不安が出やすいものです。
そのため、自分自身の心を守るセルフケアも大切です。
深呼吸、瞑想、信頼できる人への相談などで、自分を安心させましょう。
スキソイドタイプへの具体的な対応フレーズ例
- 「今は答えなくても大丈夫です。後で聞かせてください」
- 「少し一人になりたい気持ち、理解しています」
- 「必要なときは声をかけてくださいね」
スキソイドタイプとの関わりでは、
- 感情的に迫らない
- 適度な距離を尊重する
- 期待を押しつけない
- 短く明確に伝える
ことが最大のポイントです。
そうすることで、相手は安心して心を開きやすくなり、自分自身も疲れにくい関係性を築けるようになります。
スキソイドタイプのクライアント対応のポイント
セッションは安心して行える
- 暴力的な行動はほとんどなく、ヒーリング好きな人が多い
- 落ち着いた環境であれば、安全にセッションが可能
最も必要なのは「グラウンディング」
- 自分でも地に足がつかない感覚を持ち、不安や恐れを抱えやすい
- ヒーラーがグラウンディングして「ただ今にいる」ことを示すことで、クライアントは自分の身体に戻りやすくなる
- 「安心して今ここにいられる」状態を作ることが重要
トラウマの特徴
- 胎児期や幼少期にさかのぼる深いトラウマを抱えていることがある
- 記憶がなくても影響が残っている場合が多い
- 催眠療法などで安全に再体験させると、深い癒しが促される
ヒーラーとしてのポイント
- まず自分自身が安定し、グラウンディングを意識してセッションに入る
- クライアントが自分の身体感覚や感情に戻るサポートを優先
- 強引に話を引き出そうとせず、安心感を与えながら待つ
- トラウマの深さに配慮し、安全で落ち着いた環境を提供
いつも足りない欠乏感でいっぱい くれくれタイプ(オーラル)

くれくれタイプの主な特徴
- 一人ではいられない
- いつも誰かに面倒を見てもらいたい
- 欠乏感(満たされた感じがない)
- 他人からエネルギーを吸い取ろうとする(文字通り、目やチャクラから吸い取られる)
- 肉体的、精神的に依存的
- 大人には決してなりたくない(大人になると誰にも面倒を見てもらえないと信じている)
- 愛されないと他人を拒絶する(私はお前なんか愛していない)
- 自分のことを十分な人間だと思えず愛せない
くれくれタイプの心的原因
このタイプの人は、小さな子供の頃、両親や母親に拒絶されたか、十分に愛を与えられた経験を持っていない場合が多い。そのため、自分に自信がなく、常にだれかに依存していないと生きていけないと思っている。
目には活力が乏しく、他人からエネルギーを吸い取る感じがする。
またオーラもしっかりと発達していないために否定的なエネルギーにも敏感で、傷つきやすく、他人とのかかわりに問題を抱えていることが多い。
このタイプの人は、小さな子供時代に愛されなかった愛情を他人からエネルギーとして搾取することで満たそうとしている。しかし、その方法は完全にうまくいかない。
エネルギーを搾取された側は、不快に感じ、その人とのエネルギーのコードを取り払おうとして、更に拒絶しようとするからだ。
このタイプの人が人生を変えるためには、まず、自分の足でしっかりと立つことを学ばなければならない。
自分に必要なエネルギーを大地と太陽からしっかりと受け取り、自分は十分だということを感じる必要がある。
そして、過去に拒絶され愛されなかった経験を受け入れ、自分自身を愛し満たすことを学ぶ必要があるのです。
このタイプの人が、それができるようになると、どんな人とでも繋がることができ、どんなものでも愛をもって接することができるようになります。
自分がくれくれタイプの場合
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- マリポサ・リリー(母の愛を感じることができる)
- ベイビーブルーアイズ(父親に守られていると感じ、安心することができる)
これらの4つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
クライアントがくれくれタイプの場合
このタイプのクライアントは、自分はけしって満たされないと深い部分から感じているので、執拗にエネルギーを吸い取ってきます。
エネルギーの触手(コード)をつなげられないように、第三チャクラにしっかりと蓋をしましょう。マンホールのような厚くて硬い蓋です。
そして、グラウンディングに意識を集中します。相手にエネルギーを吸い取らせないようにしながら、グラウンディングすることで、相手もグラウンディングするしか方法がないことに気が付いていけます。
相手が自分のストーリーに意識を向けてとめどなく話し続けているのなら、深く深呼吸をしながら、優しく相手に「グラウンディングに意識してみてください。」と促してみてください。
相手は、最初はうまくできなくて、軽くパニックになるかもしれませんが、深呼吸を繰り返し、グラウンディングに意識を集中します。
そうすることで、このタイプは自分の足で立って、グラウンディングすれば、他人からエネルギーを搾取しなくても、十分にエネルギーを取り入れることができる体験を身をもって感じることができるようになります。
自分は完璧で他人は価値がない 完璧主義タイプ(リジット)

完璧主義タイプの主な特徴
- 不完全な他人を見下すこともある
- 仕事や勉強はよくできそつがない
- 機械のような完全さ
- 感情をあまり感じない
- 自分のことを何となく不確かに感じている
- 他人を助けようとするが自分には欠点がないと感じている
完璧主義タイプの心的原因
このタイプの人は、仕事でも勉強でもとても上手にこなすことができる。一見欠点がなく完璧な人に見える。が、時には、その完璧主義のため他人を見下すこともある。
感情をあまり感じないためか、機械のような完璧さを感じることがある。自分は完全だと感じているので、他人の欠点に気づくことも多い。他者を非難することもあるが、自分の方が上、自分は完璧と思っているので、他人を助けようとする。
しかしながら、このようなタイプの人は、深い感情を感じることができないために「自分」を不確かに感じている。人間は機械ではない。喜怒哀楽の感情が存在しているが、自分が完璧であるために、否定的な感情に深く蓋をしてるため、楽しいといった感情にもまた蓋をしてることに気が付いていない。
このタイプの人は、自分の深い感情を感じ、その下にある「不完全な真実の自分の姿」を受け入れたとき、大きな喜びを感じられるようになる。
もともとこのタイプの人は、仕事も勉強もとても上手にこなすので、人生をかけてやろうとする目標や使命を見つけて、その目標達成に向けて大いに能力を発揮することができる。とても才能や能力にあふれた人に生まれ変われる。
自分が完璧主義タイプの場合
自分ではヒーリングをするのが難しいと思うので、ここでは初心者でも簡単にできるフラワー・エッセンス療法をご紹介しておきます。
- レスキュー・レメディ(緊迫した感情を落ち着かせる)
- ビーチ(完璧主義を他人に押し付けることを手放す)
- ロック・ウオーター(自分に対する完璧主義を手放す)
これらの3つのレメディを混合して、数カ月から半年、服用を続けます。しばらくすると落ち着いてくると思います。
クライアントが完璧タイプの場合
このタイプの人は、完璧なので、グラウンディングはしっかりしていることが多いです。実は、ヒーリングに懐疑的な方も多い(自分が完ぺきだと思っているので)ので、あまりヒーリングを受けに来ないかもしれません。
でも、セッションするときには、ヒーラー側もしっかりとグラウンディングしていきましょう。そしてハートを開きます。
このタイプの人は、人間的にしっかりしている人が多いので、セッションも比較的スムーズに進むことが多いのですが、特に気を付けなければいけないのは、「相手が完璧である」ので、ヒーラー側の思惑に完璧に答えようとしているということです。
この点が、難しいセッションになりますね。でも、大丈夫です。
無理に会話形式でセッションする必要はありません。ヒーラーが意識するのは、この人のエッセンスです。不完全さも含めて全部丸ごと自分を認めることができれば、この人のエッセンスは輝くことができます。
まずはヒーラー自身が、自分の不完全さを受け止め、エッセンスを輝かせましょう。その輝いた状態で、クライアントと対峙することで、クライアントも自分の中の不完全さを受け入れる勇気を持つことができるようになっていきます。
エネルギー・バンパイアとの付き合いは無理をせず距離を取りましょう
エネルギー・バンパイアのタイプが一つとは限りません。いくつかの混合の場合もあります。
どのタイプも、一緒にいるととても疲れて、エネルギーが消耗していくのを感じます。
エネルギー・バンパイアの人は、共通して、深いトラウマを抱えており、深い部分では愛を求めているのですが、そのことに本人自身も気が付いていないことがあります。
ヒーリング的アプローチとしては、その深いトラウマに向き合い、自分の人生をそのまま受け入れ、変容する方向へと導きます。
ただし、自分が無理だな、と感じたら、無理をせずに距離を置くようにしましょう。
精神依存と人格障害について
エネルギー・ヴァンパイアの人たちは、通常に人たちに比べ、過去あるいは過去生で深いトラウマを抱えている方も多いということがわかりました。
ヒーラーである以上、そのトラウマを癒す手伝いをしたいと思うのは普通かもしれませんが、エネルギー・ヴァンパイアその本人が「自分を癒したい」と望まない限りは、ヒーラーのエネルギーをむげに搾取され続ける羽目になります。
そのポイントとして、自立しようとの意図が本人にあるのかどうかを常に確認して見極めることが必要です。
しかしながら、エネルギー・ヴァンパイアの精神状態というのは、しっかりと自分の足で立てず、どこか他人の賞賛や愛情や認知などに依存して生きており、それが手に入らない時には、烈火のごとく怒り他人を支配してでも、あるいは自殺をほのめかしても手に入れようとしてきます。そこが一番厄介なところです。
それを精神依存の人格障害に分類されます。
精神的依存(せいしんてきいそん、Psychological dependence)とは、依存(Dependence、以下この訳)の種類であり、特定の薬物使用または行動を止めた際に、感情・動機的な離脱症状(たとえば不快感、喜びの喪失、不安など) が引き起こされている状況
ここから、ヒーラーへの依存状態というのは、クライアント(お客様)が、ヒーラーに執着あるいは依存して、ヒーラーがいないと生きていけないといった精神状態になることです。
その結果として、
- 特に用事もないのにずっとヒーラーと一緒にいたがる
- セッションの時間が過ぎてもなかなか帰ろうとしない
- 毎日、長文で、具体的な用もないのに自分のことについて聞いてもらいたくてヒーラーにメールや電話してくる
といった行為に発展してきます。これは同性、異性関係ありません。この状況になる方は、どちらの場合でもあり得ます。
過度の依存的な状態というのは、人格障害ともなります。自分では対応が無理だと思ったら、無理にヒーリングを続けることを止め、専門の医療機関へ紹介するようにしましょう。
極度の精神的依存のあるエネルギー・バンパイアの紹介先
ヒーラーが自分の境界線がはっきりしてきたら、自分に手が負えない方かどうかわかるようになってきます。
その時には、無理をせず、専門の医療機関をご紹介していきましょう。
お勧めのご紹介先
信頼できる先生のヒーラー(自分が知っている良い先生が対応可能ならご紹介するといいです)
ストウヒーリングセンター(東京港区)(BBSHの先生をされていた方です。安心してご紹介できます。)
大学病院に付属している心理臨床センターでのカウンセリング
(精神科のある大学病院に併設しているカウンセリング・ルームです。スーパーバイズされている臨床心理士の大学院生が対応してくれるので、安心してご紹介して大丈夫です。価格も安価な場合が多い。)
帝京大学心理臨床センター(東京八王子市)
京都文教大学心理臨床センター(京都府)
他全国の大学に付属している心理臨床センター
執着障害などを専門に扱っているカウンセラーや臨床心理士
株式会社天平美人(東京、福岡、大阪)(アダルト・チルドレンへのサポートが可能なビリーフ・チェンジ・セラピストで10年以上私の友人でもあります。)
エネルギー・ヴァンパイアとの健康的な距離の取り方(精神的境界線)
エネルギー・ヴァンパイアには、子供の頃に家族(特に母親から)十分に愛を与えられなかったといった経験があることが大変多いのです。
しかしながら、その背景に捕らわれすぎてしまって、クライアント様が依存したい状態を許容し過ぎてヒーラー自身が苦しくなってしまうのは、本末転倒です。
ヒーリングの本来の目的は、「エネルギー・バンパイア自身が、自分の足で立って、自分の内側の愛を世界中に輝かせること」ですから、依存状態を容認することはこの趣旨に異なります。
この場合、ヒーラーは、まず自分の精神的境界線を健康的に築くことが必要です。
精神的境界線とは?
精神的境界線は、文字通り、「自分」と「相手」の距離を保つ境目のことをさします。
- 物理的に距離を取る。(相手から離れる。)
- 嫌なことを嫌だと言って断っても良い。
- どうしても無理なら、逃げても良い。(逃げることは、悪いことではない。)
- 我慢しすぎない。(我慢しても状況は改善しない。)
精神的境界線は、親密な人ほど近く、疎遠な人ほど遠くなります。また、依存的な人ほど、自分と相手の距離感がつかめなく、異様に距離を詰めてきては相手にはねのけられて、傷つくという行為を繰り返します。
ヒーラーは、まず、どこまでの距離が自分にとって居心地がいいのか、自分自身の境界線に気が付く必要があります。
ヒーラー自身が心地よい精神的境界線を明確にすることで、クライアント様との距離感もつかめるようになります。
そして、自分にとって心地よい精神的境界線を常に意識して、その距離がうまく保てない時には、相手に、時を待たずに率直に説明しましょう。
決して拒絶しているのではなく、対等な大人の関係を築きたいと思っていますので、ご理解いただければと思います。
できたら、もう少しメールを控えてもらうことはできないでしょうか?」
などと優しくやんわりこちらの負担を伝えるのも一つの手です。たいていの場合、このように伝えると、相手も冷静になっていただくことができます。
ヒーラーが依存する場合もある
また逆に、クライアント様が精神的境界線を保っているのも関わらず、ヒーラー側が相手の境界線に入ってしまうことも、もちろんあります。
この場合は、ヒーラー自身の依存性の問題とも関係していて、クライアント様の中に大好きな母親あるいは父親を無意識に見出してしまうことで、その隠れた両親と一緒にいたいという無意識の表れでもあります。
この問題は、ヒーラーにとって、大きな成長の機会です。
自分の中に抱える「依存したい子供」に向き合い、精神的な大人の自分になって、健康的な精神的境界線を引けるようにヒーリングを深めていくことが必要になります。
クライアント様側で起こる依存も、ヒーラー側で起こる依存も、どちらも目指すところは、自分の足でしっかり立って、健康的な大人の自我を確立していくという「心の成長」のプロセスを歩いていくことが必要になっていきます。
エネルギー・バンパイアとの健康的な境界線を築くには
ではどうしたら、エネルギーバンパイアとの間に、健康的で良好な人間関係の精神的境界線が引けるでしょうか?大人の成熟したヒーラーとなれるのでしょうか?
実は、その答えの一つには、「No」と言えるかどうかにあります。
ヒーラーとして、お客様であるクライアント様に、喜んでいただきたい、好まれたい、リピートしていただきたいなどの健康的な要望は誰しも抱えていると思います。ですが、好かれたい・受け入れられたいあまり、クライアント様の言いなりになってしまっていると、「No」を言えず、相手に自立の機会を与えなくなってしまいます。
他人を助けることは、依存されて甘やかすことではなく、時には、厳しく自分の足で立つことを促すことでもあります。
そのためには、ヒーラー自身もまた、精神的に自立していなくてはなりません。ヒーラーがクライアント様に依存していると、どちらにしてもうまくいかなくなります。ヒーラーが依存的でなく、自分の足で立つことを恐れていなければ、過度に依存的な人間関係に陥りそうになった時には、きっぱり「No」を言える強さがあります。
自分が我慢して、過度に犠牲的になって、クライアント様を支えることは結果として良くないので、はっきりと「自分はここまでできるけど、これ以上は自分の足で立つのよ。」と健康的な境界線を引く、すなわち「No」を言うことをするのが大切です。
自分にとっての健康的な境界線を認識し、他人との良好な関係を築くには、ヒーラーはやはり精神的に成長していくことが第一課題になっていきます。
このヒーラーの精神的な自立の道は、自分一人で向き合うのは、依存したいインナー・チャイルドにとってはとてもチャレンジングな経験になります。そのため、プロのヒーラーになる」「自立する」との強いコミットメントをもって、自分を成長してより良いセッションを提供するのだと置いう確固たるミッションを心に抱くことが何より助けになります。
強いコミットメントは、間違いなくヒーラー自身を成長させてくれるからです。
また、一方で、プロのヒーラーというのは、他者を愛で支える仕事でもあります。自分の内側が「子供の意識(アダルト・チルドレン)」のままだと、他者の感情やエネルギーに圧倒され、押し流されてしまいます。
そのため、他者を支えて踏ん張ることができる強さを持つこと、「自立した大人の意識」「健康的な大人の自我」の形成がどうしても必要になっていきます。この成熟した大人の意識がないと、ヒーリング・セッション自体も同じところをグルグル回ってしまい、大きな変化や変容が起こることがなくなってしまいます。
その結果、クライアント様から、「何も変わらない」「何も気づきにつながらない」といった感想を持たれ、リピート客が減って、集客もまた苦しくなっていきます。
この悪循環から抜け出せるかどうかは、ヒーラー自身が自己成長できるかどうかにかかってくるのです。
自分の中の依存性を克服する
クライアント様との間の依存性の問題、あるいはヒーラー自身の中にある精神的依存性にぶつかったら、信頼できる先生や先輩に指導を仰ぐこともとても助けになります。
ヒーラー自身が抱える依存性の課題・境界線の問題を克服するには、最初のうちは、きちんと指導してくれる先生について実践を学ぶことを薦めします。依存・自立という対人関係スキルなだけに、一人でどうにかするより、きちんとプロとしての境界線が築ける相手がいたほうが、何十倍も速くスキルやプロセスを学ぶことができます。
自分が理想としている先生や先輩ヒーラーに指導を受けることで、自分だけでは乗り越えられない精神的な問題や実践的な課題をかなり解決してくれる知恵を授けていただけます。また、自分が目標としている先生や先輩ヒーラーに逢いに行くということは、自分が同じプロとして、あるいは人間として、どのように成長していきたいかを明確にする良い機会でもあります。
きっと憧れる先生や先輩ヒーラーは、この依存の問題を乗り越えて、プロとして活躍しているのだと思います。
その先生や先輩ヒーラーのヒーリングを受けたり、カウンセリングをしていただきながら、依存していたいインナー・チャイルドに出会って、その自分を愛し受け入れ、精神的な自立へ向かうことができるようになると、「No」を言えるようになり、相手との健康的な距離感を取れるようになっていきます。
ヒーラー自身の内面にもゆとりが生まれ、相手に思いやりを持ちながらも、内的な強さを保つことができるようになっていきます。そして自分への信頼が深まっていくことができます。
ヒーラー自身が自分の抱えている依存性の問題に向き合い、その問題を乗り越えて、人として成熟することができれば、最終的に素晴らしい深みのあるヒーラーになることができるようになります。
自分の痛みを既に愛と思いやりに変えているので、クライアント様にしっかりと寄り添いながらも、自分をしっかり持つことができ、進むべき道と勇気を示すことができる素晴らしいヒーリングをすることができるようになることでしょう。
そして、結果的に、ヒーリングのテクニックに深みと可能性を与えることができるようにもなっていき、長い目で見たら、集客にもつながっていくようになります。
良い循環が起こるということですね。自分の心に描く大人の精神的に自立したヒーラーとなるために、途中であきらめずに、時間をかけてもいいので自分自身をゆっくりと深めていきましょう。
こちらの記事(▼)内で紹介しているフラワー・エッセンスの中のセントーリというのが、ヒーラーの境界線を強めてくれます。参考までに。
まとめ
エネルギー・バンパイアのキャラクトロロジー(人格構造)心理学のタイプ別の特徴と、フラワー・エッセンスを使った治療法、そしてヒーリングの際にどんな点に注意していったらいいのかをまとめてみました。
【エネルギー・バンパイアの主な5つのタイプ】
- 自分は被害者であなたは私の面倒を見るのよ 自己憐憫被害者タイプ(マゾキスト)
- 自分の言うことを聞け 支配的タイプ(サイコパス)
- この場所から逃げたい人と関わり合いたくない 無言で逃避タイプ(スキソイド)
- いつも足りない欠乏感でいっぱい くれくれタイプ(オーラル)
- 自分は完璧で他人は価値がない 完璧主義タイプ(リジット)
エネルギー・バンパイアとの関係は、結論から言えば、先ずは無理して付き合わずに、距離を置くことです。
また可能なら、相手がどれだけトラウマを抱えて苦しんでいるのかという点の理解も必要となります。
そしてそれが、自分の中にも同じようなトラウマがあることにも気づくきっかけともなります。
エネルギー・バンパイアも、本当のところは、素晴らしい資質(エッセンス)を持っている可能性があり、その才能を開花させるためには、自立することが何より大切です。
そのため我慢して依存関係を築くのではなく、「No」を言える内面の強さを持つことで、お互いに成長する機会を持てるようになっていきます。
最後に
自分に自信がなく、そのために依存的であり、依存的であるから、集客にも問題を抱えるといった悪循環を抜け出すには、まずヒーラー自身が自立して、精神的に安定していくことが何よりの助けになります。
ご存知の通り、ヒーラーになる前の私自身もたくさんの問題を抱えていました。とても痛い想いもつらい経験もたくさんしてきましたが、これらすべてと向き合って、受け入れていくプロセスをアメリカのヒーリングの先生と6,7年間続けました。
結果、ヒーリングをすることにためらいがなくなり、そして同じように悩みを抱える方の励ましの力に変わりました。この経験は、BBSHを卒業されたヒーラーの方々なら同じように理解できると思います。
自分が抱える問題は、それを乗り越えたときには、プロのヒーラーとしての「もっとも強いポイント」となるのです。
そして、その「強み」こそが、あなた自身がヒーラーとしての魅力やセールス・ポイントでもあり、その「強み」があるからこそ、同じ悩みを抱えているクライアント様があなたのところに惹きつけられるのです。
あなたが自分の「強み」を魅力として輝かせ始めたのなら、クライアント様が来ないヒーラーなんて一人として、いないのです。
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